こんなウルヴァリンは観たくなかった!! | 映画感想 「ウルヴァリン SAMURAI」
観てきました。X-MEN最新作、「ウルヴァリン SAMURAI」。
感想はひとことで言うと、「今までのX-MENと毛色が違う・・・」。
今回は日本を舞台にしてるのですが、恐れていたとおりに、外国からみた間違った日本がこれでもかと描かれています。なんかちょっとギャグっぽい場面があったりと、今までのX-MENのシリアスは雰囲気とひと味もふた味も違った味わいとなっています。
これまでのX-MENシリーズでは人類vsミュータントといった壮大なテーマがあって、その中で登場人物達がそれぞれの哲学を持ち、自分の存在に苦悩しながら闘っていくのが魅力だったのですが、今回はただの跡継ぎを巡るお家騒動でもんなぁ。スケールが小さいです。
繁華街で喪服の女性を守りながらヤクザと戦うシーンは、そこだけ切り取ると日活映画と区別が付かないと思う。そして、何故かだか、そういうシーンにウルヴァリンは意外としっくり馴染んでいるんですよね。ローガンって日活顔なんですよ。彫りの深さとかは竹内力に近いものがありますし。
意外な発見できたのは良かったですが、今回のローガンは最初っからなんだか元気が無くって落ち込んでいるんです。敵の策略により再生能力を奪われて、肉体的にも弱っているし、なんだかローガンっぽく無くって見ていて大変ストレスフル。出会ったばかりの女性と恋に落ちたりしてるし。ローガンってもっとタフでストイックなのが魅力で見ていて爽快だったのに。
っとまあ、内容的にもストーリー的にも今までのX-MENからは、かなり逸脱した部分のある作品ですが、まあ外伝だと割り切れば、ウルヴァリンの意外な一面が知れてコアファンとしては嬉しいのかも。
それから、最後に今後の展開に繋がる重大なシーンがありました。なんと、あの人が再び登場するとは!自作が楽しみです。
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