十角館の殺人 |本

呼んでおきたいミステリーの記事を呼んでいると良く名前が挙がって気になっていたミステリーです。「新本格ミステリーブーム」の先駆けとなった作者の作品だけあって、舞台は現代でありながら古典的なミステリーのような雰囲気を楽しめました。

十角館の殺人 (YA! ENTERTAINMENT)
綾辻 行人
講談社
売り上げランキング: 364,515

商品の説明
内容紹介
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
著者について
綾辻 行人
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院博士後期課程修了。在学中は京都大学推理小説研究会に所属する。1987年に『十角館の殺人』でデビュー。「新本格ミステリ」ムーヴメントの嚆矢となる。1992年に『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズという一連の長編は、現代本格ミステリを牽引しつづけている。ミステリ、ホラー、怪談など幅広く活躍。2012年に「館」シリーズ9作めとなる『奇面館の殺人』(講談社ノベルス)を上梓。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
綾辻/行人
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。’87年に『十角館の殺人』で作家デビュー、“新本格ムーヴメント”の嚆矢となる。’92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。『水車館の殺人』『びっくり館の殺人』など、“館シリーズ”と呼ばれる一連の長編は現代本格ミステリを牽引する人気シリーズとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


「目に見えぬ別の物語が必ずある」 映画 刑事ベラミー

刑事ベラミー [DVD]
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紀伊國屋書店 (2012-09-29)
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妻と共にバカンスを過ごしていた刑事ベラミーが事件に興味を持ち、一人捜査を始める。ところが、この事件の謎解き自体はストーリーのメインではなく、ベラミーと妻や弟などベラミーという人間を取り巻く関係性を淡々と落ち着いたトーンで描かれていく。なんとも捉えどころがない。最後のテロップで「目に見えぬ別の物語が必ずある」という言葉でハッとさせられます。不思議と後に余韻を残す映画でした。クロード・シャブロル監督の遺作。

 

ストーリー(完全にネタバレありです)

墓地の近くの海岸で黒こげの車と焼死体が見つかる。死体はエミール・ルレという保険会社社員のものと見られていたが、後に別人と判明する。ルレによる保険金詐欺の疑いが浮上し、世間の注目を集めることとなるが、ルレ本人は行方をくらましており、残された妻が共犯者との疑いを受けてマスコミに追われる身となっていた。
一方、パリの警視ベラミーは妻フランソワーズと彼女の故郷であるニームでバカンスを過ごしていた。そこに謎めいた男が現れ、話を聞いて欲しいと言う。いぶかしむ妻に反して、その男に興味を抱いたベラミーは呼び出されるままに男のいるモーテルの一室にやって来る。すると男はノエル・ジャンティと名乗り、一枚の写真を見せると、そこに映っている男を殺したと言う。ジャンティは不倫をしており、愛人も妻もみなが幸せになれると思って人を殺してしまったのだと語る。要領を得ない話に、ベラミーは写真を預かって自宅に帰る。ジャンティが見せた身分証は偽物であり、名前も偽名であることを確認したベラミーはフランソワーズに写真を見せると、彼女は写真に写った男がジャンティ本人に似ていると言う。
ベラミーとフランソワーズのもとに、ベラミーの父違いの弟ジャックが訪ねて来る。ベラミーとは違い、定職にも就かず、飲んだくれの前科者であるジャックはベラミーにとって悩みの種であり、フランソワーズも快く思っていなかったが、ジャックはしばらく滞在することになる。
ベラミーはジャンティの妻に会いに行くと、彼女は今話題のルレの妻であり、しかも部屋に飾られたルレの写真から、ノエル・ジャンティがルレ本人であることに気付く。ルレの妻にルレとの夫婦関係などを聞き出したベラミーは次にルレの愛人ナディアに会いに行く。ナディアの証言によると、ルレは自分が死んだことにして保険金を妻に残し、自分はナディアと暮らすつもりだったという。さらに、ルレの身代わりとしてナディアが見つけたホームレスの男ドニを事故死に見せかけて殺すつもりだったが、実際にドニを殺害する段になって不安になったナディアは計画から降りたのだと告白する。
改めてジャンティことルレに会ったベラミーは、確かにルレはドニを自分の身代わりにして事故死させるつもりだったが、実際にはそうしなかったと証言する。ドニには元々自殺願望があり、ルレが目を離している隙に勝手に車を運転して事故を起こして死んだのだという。ベラミーはドニの遺体の身元確認をしたドニのかつての恋人クレールと会い、ルレの証言の裏付けを取ろうとする。彼女の証言によれば、ドニは自殺をするような男ではないが、遺体が見つかった近くの墓地はドニが行きたがっていた場所だったという。
ナディアとの新生活を望むルレだったが、ベラミーはナディアが事件の担当警視ルブランと関係を持っていると知ると、その事実をルレに伝える。ショックを受けたルレに代わって、ルレの妻にルレとの今後について聞きに行ったベラミーは、ルレの妻が突然死しているのを発見する。すると、ルレが姿を消し、しばらくしてニーム警察に出頭する。
クレールの知人である新人弁護士がルレの弁護を引き受けることになると、ベラミーのアドバイスによる歌を使った弁護によって、ルレに無罪判決が下る。その様子を映したテレビ映像の片隅で、ルレがナディアと抱き合って喜んでいる姿を見たベラミーは、すべてはルレとナディアの計画で、自分は騙されていたのではないかと疑うが、事件に関わることをやめる。
一方ベラミーは、ルレとの会話の影響もあり、フランソワーズがジャックと親しくしている様子に嫉妬を感じるようになっていた。そして、ベラミーは子供時代に天使のようだったジャックの存在を疎ましく思い、殺そうとしたことがあるとフランソワーズに告白する。そんな中、ベラミーの車で出て行ってしまっていたジャックが事故を起こして死んだとの連絡が来る。


今作は正直イマイチでした・・・ | アリアドネの弾丸 海堂尊

正直イマイチでした。。途中で読むのが辛くなった。。

海堂尊と言えば医療エンターテイメントとでもいう分野で「チームバチスタ」や「ブラックペアン」など医療問題の社会への提起とエンターテイメントを融合した作品をいくつか出してきました。私もほとんどの作品は読んでいるのですが、なんだか年々内容が薄くなってきてる気がします。今回読んだ「アリアドネの弾丸」はほとんど内容がなかった気がする。。

今までの作品ではまず社会に伝えたいメッセージがあった気がするんです。死因不明な社会とか、Aiとか代理母問題とか。今回もAiを扱っているんですが、特に今までと比べて目新しいことがなかった。その分ミステリーに重きを置いているとも言えるのですが、その謎解きにしても中だるみで最後の最後で一気に解決してしまって、正直短編でも十分な内容の密度に感じました。だって72時間以内に解決しないといけないという時間制限ありながら、結局パソコンのデータ処理に大半を費やしてて物語上は何をやってるんだかまったく分からないし。

それから、シリーズものの宿命でもあるのですが、おなじみキャラが多くなってくるとそのキャラをいちいち大事に描かないといけなくなって必要ないエピソードが多くなってしまう。キャラに頼るようになってしまって、物語の内容の薄さを誤魔化そうとしてるように読めてしまいます。それになんだか、キャラの描き方が気持ち悪いんですよねー。なんだか全員ナルシストで。中二病のようなキャラばっかり出てくるんですよ。これは作者の趣味なんでしょうが。今までの作品は、それでも扱ってる内容がそこそこハードだったので、そのギャップが新鮮でもあったのですが、今回のようにミステリーの物語重視で、中二的な登場人物が中二的な理屈で事件を解決しても、なんだかキジョウの空論を振りかざしてる気がしてちょっと辟易しました。今後、このシリーズはもう読まないかも。。

でも書いてて思ったけど、大概の小説は「中二的」な要素含まれているのかもしれないなぁ。そんな事はないかなー?もしくは「腐女子的」な要素かどちらか。この前読んだマークスの山なんかは腐女子的、この件についてはちょっとゆっくり考えてみます。

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商品の説明
内容紹介
シリーズ累計850万部突破の、国民的メディカル・エンターテインメント“田口&白鳥”シリーズ。前作から約2年の歳月を経て、待望の最新刊がいよいよ登場です! 平穏な東城大学付属病院で一発の銃声が響くとき、「バチスタ・スキャンダル」を超える、未曾有の危機がやってくる――。心とは裏腹に、順調に出世街道を進んで行く田口公平医師と、厚生労働省のはぐれ技官・白鳥圭輔が、完璧に仕組まれた偽装殺人のアリバイトリックに挑む! 真犯人との、論理と論理の激しい対決が見物です。
内容(「BOOK」データベースより)
東城大学病院で再び殺人事件が!「この事件はすべてが不自然すぎる。絶対にどこかがおかしいんだ」東城大学病院に導入された新型MRIコロンブスエッグを中心に起こる事件の数々。さらには、病院長に収賄と殺人の容疑がかけられてしまう!殺人現場に残されていた弾丸には、巧妙な罠が張り巡らされていた…。不定愁訴外来の担当医師・田口公平が、駆けつけた厚生労働省のはぐれ技官・白鳥圭輔とともに完全無欠のトリックに挑む。

ブラックペアン1988
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腐女子的な一面があるミステリー | マークスの山

最初のこの本読んだのはハードカバーだった。調べてみると1993年に出版されたのが最初だからかれこれ20年近くたってることになるのか。年とったなぁ。

最初の読んだ時は、重厚な文体からこの作家は男性だと思っていたのですが。そういう目でみると、各所に女性的な目線で男性が描かれています。女性的というか腐女子的な目線といった方が正確かも。その一面は「照柿」、「レディー・ジョーカー」と進むにつれ露骨となっていくのですが、まあその辺にまったく興味の無い私が読んでもかなり面白い小説です。

今回読んでいる文庫本は全編手直しが入っているそうで、例えば合田刑事のトレードマークの白い「ズック」の表記がが全部「スニーカー」変わってるとか、刑事達のキャラに手が加えられたり、犯人の頭の中の声がもっと分かりやすく全面的に書き換えられたりしてるそうです。スニーカーはズックの方が雰囲気でていいと思うけどなぁ。

面白かったので、太陽を曳く馬も注文してしまった。

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