The Attributable Risk of Smoking on Surgical Complications
今日の抄読会で担当だったので発表した論文です。せっかくなのでアブストだけ掲載。
「The Attributable Risk of Smoking on Surgical Complications」
Annals of Surgery _ Volume 254, Number 6, December 2011
「手術の合併症に対する喫煙の寄与危険度」
目的:本研究では、外科的アウトカムに対する禁煙の寄与リスクと潜在的な利点を評価を目的としたものである。
背景データの要約:手術ケア改善プロジェクトによるリスクの減少は主に手術成績を向上にフォーカスをおいている。術前の危険因子の認識と介入にはほとんど重点を置いていない。
方法:2002年から2008年まで退役軍人手術品質向上プログラムでのすべての外科的手術ついてレトロスペクティブなコホート解析を行った。患者はカレントスモーカー、以前スモーカーであったプライオアスモーカー、そして一度も喫煙してないネバースモーカーにに分類した。合併症と死亡の補正リスクは、マルチレベル、多変量ロジスティック回帰を用いて算出した。
結果:39,3794人の患者のうち、135,741人(34.5%)がカレントスモカー、71,421人(18.1%)がプライオアスモーカー人、および186,632人(47.4%)はネバースモーカーであった。合計6,225件の肺炎、11,431件の深部または表面的な手術部位感染、2,040件の血栓塞栓性イベント、1,338件の心筋梗塞、そして手術の30日以内の死亡が4,792件に起こった。患者と危険因子について調整した結果、ネバースモーカーとプライオアスモカーと比較し、カレントスモーカーはかなり多くの術後肺炎、手術部位の感染症、および死亡(すべてP<0.001)があった。肺合併症には一日に何箱のタバコを何年吸ったか示す、パックイヤーについて用量依存的増加があった。20パックイヤー以上では喫煙に関連した手術の合併症の有意な増加につながる。
結論:この研究は手術成績のカレントスモーカー対プライオアスモーカーのリスクを評価する最初の研究である。若くて健康であるにもかかわらず、カレントスモーカーは多くの周術期のイベント、特に呼吸器系の合併症を持っていた。禁煙介入は、有害な周術期事象の発生とのコストを減らすことができる。