ローマ法王の休日 | 映画 #movie
新しくローマ法王に選ばれた主人公が、そのプレッシャーから逃げ出してしまうという話。
見終わった時に、想像していたのと全く違う映画であったと感じました。原因はこの映画の宣伝がコメディーのように紹介しているせいだと思います。たしかにコミカルでユーモラスな要素はありますが、どちらかと言えばシリアスでシニカルな要素が強いです。特に人を感動させるような立派なお話でもないです。バチカンやコンクラーベの様子は見ていて興味深いですが、特に宗教的なテーマを扱っているわけでもないです。あくまでローマ法王に選ばれた1人の人間を描いたドラマであったと思います。
内容紹介
法王逃亡という衝撃の題材でカンヌ映画祭を沸かせ、日本でもロングランヒットを記録。
ユーモラスかつシニカルな作品で各国映画賞を受賞してきたナンニ・モレッティ監督が新境地に挑んだ待望の話題作。
☆第64回カンヌ国際映画祭正式出品作品。ナンニ・モレッティ監督が聖域に挑む意欲作!
イタリアのウディ・アレンとも呼ばれ、カンヌ国際映画祭パルムドール他、各国の映画賞を受賞。2012年カンヌ国際映画祭では審査委員長を務めたナンニ・モレッティ監督が、全世界11億人以上にのぼるカトリック教徒の最高指導者たる「法王」を主人公に据え、しかも就任演説を前に逃走するという大胆な題材をコメディタッチで描く!!
主演に『昼顔』『美しき諍い女』をはじめ100本以上の作品に出演しているフランス映画界の重鎮ミシェル・ピッコリを迎えて描くコミカルにして深遠なドラマ、美しい映像、そしてイタリアの華麗にして繊細な文化。法王を悩める一人の人間として描き、カンヌ映画祭を沸かせた最大の話題作。
【ストーリー】
ローマ法王死去―。この一大事を受けヴァチカンで開催される法王選挙(コンクラーヴェ)。聖ペドロ広場には、新法王誕生を祝福しようと民衆が集まり、世紀の瞬間を心待ちにしている。そんな中、投票会場のシスティーナ礼拝堂に集められた各国の枢機卿たちは、全員が必死に祈っていた。
「神様、一生のお願いです。どうか私が選ばれませんように―。」
祈りも空しく新法王に選ばれてしまったのは、ダークホースのメルヴィル。彼は早速バルコニーにて大観衆を前に演説をしなければならないが、あまりのプレッシャーからローマの街に逃げ出してしまい…。あわてた事務局広報は、なんとかコトが外界にバレないよう画策。街中に捜索の網を張る。一方メルヴィルは街の人々との触れ合いを通し、人生とは、人の信仰心や真心とは、そして“法王”の存在意義とは何かを見つめ直していくが、演台に戻らねばならない時間は迫っていた。果たして、ローマの街で彼が見つけた大切な答えとは―?
【キャスト】
ミシェル・ピッコリ、イエルジー・スチュエル、レナート・スカルパ、ナンニ・モレッティ、マルゲリータ・ブイ
【スタッフ】
監督・脚本・製作 : ナンニ・モレッティ、脚本 : フランチェスコ・ピッコロ/フェデリカ・ポントレモーリ、音楽 : フランコ・ピエルサンティ、製作 : ドメニコ・プロカッチ
【初回限定封入特典】
用語解説書(4P)
【特典映像】
メイキング、未公開シーン集、カンヌ国際映画、カチンコ集、キャスト紹介、予告編集
監督インタビュー「メルヴィルの気持ちは、誰にもあてはまるもの」(コラム/静止画)、キャスト&スタッフ プロフィール(静止画)、プロダクションノート(静止画)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『息子の部屋』の名匠、ナンニ・モレッティ監督が、新ローマ法王に選ばれた枢機卿の苦悩をユーモアかつシニカルに描いたハートフルコメディ。新法王に選ばれたメルヴィルは、演説を前にしてプレッシャーに耐え切れずヴァチカンを逃げ出してしまう。