腐女子的な一面があるミステリー | マークスの山
最初のこの本読んだのはハードカバーだった。調べてみると1993年に出版されたのが最初だからかれこれ20年近くたってることになるのか。年とったなぁ。
最初の読んだ時は、重厚な文体からこの作家は男性だと思っていたのですが。そういう目でみると、各所に女性的な目線で男性が描かれています。女性的というか腐女子的な目線といった方が正確かも。その一面は「照柿」、「レディー・ジョーカー」と進むにつれ露骨となっていくのですが、まあその辺にまったく興味の無い私が読んでもかなり面白い小説です。
今回読んでいる文庫本は全編手直しが入っているそうで、例えば合田刑事のトレードマークの白い「ズック」の表記がが全部「スニーカー」変わってるとか、刑事達のキャラに手が加えられたり、犯人の頭の中の声がもっと分かりやすく全面的に書き換えられたりしてるそうです。スニーカーはズックの方が雰囲気でていいと思うけどなぁ。
面白かったので、太陽を曳く馬も注文してしまった。