今作は正直イマイチでした・・・ | アリアドネの弾丸 海堂尊

正直イマイチでした。。途中で読むのが辛くなった。。

海堂尊と言えば医療エンターテイメントとでもいう分野で「チームバチスタ」や「ブラックペアン」など医療問題の社会への提起とエンターテイメントを融合した作品をいくつか出してきました。私もほとんどの作品は読んでいるのですが、なんだか年々内容が薄くなってきてる気がします。今回読んだ「アリアドネの弾丸」はほとんど内容がなかった気がする。。

今までの作品ではまず社会に伝えたいメッセージがあった気がするんです。死因不明な社会とか、Aiとか代理母問題とか。今回もAiを扱っているんですが、特に今までと比べて目新しいことがなかった。その分ミステリーに重きを置いているとも言えるのですが、その謎解きにしても中だるみで最後の最後で一気に解決してしまって、正直短編でも十分な内容の密度に感じました。だって72時間以内に解決しないといけないという時間制限ありながら、結局パソコンのデータ処理に大半を費やしてて物語上は何をやってるんだかまったく分からないし。

それから、シリーズものの宿命でもあるのですが、おなじみキャラが多くなってくるとそのキャラをいちいち大事に描かないといけなくなって必要ないエピソードが多くなってしまう。キャラに頼るようになってしまって、物語の内容の薄さを誤魔化そうとしてるように読めてしまいます。それになんだか、キャラの描き方が気持ち悪いんですよねー。なんだか全員ナルシストで。中二病のようなキャラばっかり出てくるんですよ。これは作者の趣味なんでしょうが。今までの作品は、それでも扱ってる内容がそこそこハードだったので、そのギャップが新鮮でもあったのですが、今回のようにミステリーの物語重視で、中二的な登場人物が中二的な理屈で事件を解決しても、なんだかキジョウの空論を振りかざしてる気がしてちょっと辟易しました。今後、このシリーズはもう読まないかも。。

でも書いてて思ったけど、大概の小説は「中二的」な要素含まれているのかもしれないなぁ。そんな事はないかなー?もしくは「腐女子的」な要素かどちらか。この前読んだマークスの山なんかは腐女子的、この件についてはちょっとゆっくり考えてみます。

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商品の説明
内容紹介
シリーズ累計850万部突破の、国民的メディカル・エンターテインメント“田口&白鳥”シリーズ。前作から約2年の歳月を経て、待望の最新刊がいよいよ登場です! 平穏な東城大学付属病院で一発の銃声が響くとき、「バチスタ・スキャンダル」を超える、未曾有の危機がやってくる――。心とは裏腹に、順調に出世街道を進んで行く田口公平医師と、厚生労働省のはぐれ技官・白鳥圭輔が、完璧に仕組まれた偽装殺人のアリバイトリックに挑む! 真犯人との、論理と論理の激しい対決が見物です。
内容(「BOOK」データベースより)
東城大学病院で再び殺人事件が!「この事件はすべてが不自然すぎる。絶対にどこかがおかしいんだ」東城大学病院に導入された新型MRIコロンブスエッグを中心に起こる事件の数々。さらには、病院長に収賄と殺人の容疑がかけられてしまう!殺人現場に残されていた弾丸には、巧妙な罠が張り巡らされていた…。不定愁訴外来の担当医師・田口公平が、駆けつけた厚生労働省のはぐれ技官・白鳥圭輔とともに完全無欠のトリックに挑む。

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